近年都内近郊の多摩丘陵やゴルフ場などでナラノキの立ち枯れが増えてきた。車で走行中、ふと山林を見ると茶色に変色している場所がある。いわゆるカシノナガキクイムシ(カシナガ)の被害によるナラ枯れである。
他人事の様に見ていたが、今年になって弊社が植栽管理をする都内のマンションでもナラ枯れが発生した。マンション内の山林部にナラノキが15本あり、内2本が春に新芽が出たものの、夏場8月に完全に枯れた。よく見ると、根元に木屑が溜まっており、上部を見ると無数の小さい穴が空いており、木屑が漏れ出している状況だ。
とりあえず、完全に枯れた2本を伐採し、切株は樹木医に頼み薫蒸処理(キルパー40)を施工し、枯れてはいないが、カシナガの被害を受け枯れてしまうと伐採費用が高額になる幹周の太いナラノキ7本には、殺菌剤(ウッドキングダッシュ)と殺虫剤(ウッドスター)を樹幹注入を施術してもらった。普通は樹木の水揚げ時期3、4月に施術をする様だが、早い方が良いと思い9月6日に施術を試みた。今後の様子を観察したいと思う。(写真は8/6だが9/6である)